日本人の閉経年齢は平均51歳。そして、閉経前後の約10年間を「更年期」と呼んでいます。女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急に減少する更年期は、心身にさまざまな症状が現れることがあります。これが「更年期症状」です。
減少した女性ホルモン(エストロゲン)を補う治療法のことをホルモン補充療法 (HRT:Hormone Replacement Therapy)と言います。
HRTは、乳がんと子宮体がんの検診をしてその時点で心配がないことを確認してから始めます。
飲み薬、貼り薬、塗り薬の3種類があります。
HRT(ホルモン補充療法)を始めてしばらくは、不正出血や乳房が張るなどの副作用がありますが、一般的にはからだが慣れるにしたがって1~2ヶ月ほどで治まっていきます。気になるときは医師に相談してください。
また乳がんや子宮体がんのリスクを心配される方がいますが、むしろ、子宮体がんのリスクは黄体ホルモンを一緒に服用することでHRTをしていない人よりも減ります。
乳がんも、治療期間が5年以内であればまず問題ないとされています。
(※2002年アメリカ国立衛生研究所調査)