不妊治療をすることが生活のすべてになってしまい、疲れ切っている女性がいます。加齢や疾患により、妊娠・出産ができない女性もいます。
私たちは、産むことだけが親になる方法ではないと考えています。産んだかどうかに関わらず、親として育っていくには、子どもとの生活が始まったその日から。
産むこと=親になることではなく、育てること=親になること、と考えます。
長い年月、不妊治療に苦しんできた夫婦の中には、妊娠・出産よりも、子どもを育てる楽しみ・親になるという体験を望んできた方もいます。
里親を希望する場合、最終的には児童相談所で相談することになりますが、まだそこまで踏み切れないという方には、相談に応じています。
家庭的養護をする人のことを「里親(さとおや)」といいます。里親は実親が子どもを育てられるようになるまでの間や、子どもが自立するまでの間、一人ひとりの子どもを、家庭の中で家族として大切に育てます。
また養子縁組によって、子どもの立場の安定をはかることもできます。
一定期間の養育を経て、戸籍の上でも(家庭裁判所の決定による)親子になります。
何らかの理由で実親が育てられない子どもを養育します。養育をお願いする期間は、数日間から数年間までさまざまです。
障害をもつ子、非行傾向にある子、不幸にして虐待をうけた子どもなど、専門性を必要とする子どもを養育します。
両親が育てられないとき(病気・行方不明等)三親等以内の親族がなることができます。
※養育里親と専門里親には、養育期間内は手当があります。
子どもを育ててみたいと思われたら、まずご家族でじっくり話し合いをしましょう。実子がいても、いなくてもかまいません。
お気持ちが決まりましたら、最寄りの児童相談所へご連絡ください。