ほくろ・いぼ・皮膚腫瘍の治療

ほくろ・いぼ・皮膚腫瘍の治療

ほくろは、医学的には「色素性母斑」といいます。皮膚腫瘍(できもの)には「粉瘤」「脂肪腫」「軟性繊維腫」など様々なものがあり、稀に悪性腫瘍(皮膚がん)を認めることもあります。

しみやそばかすと違って皮膚の浅い部分（表皮）ではなく、多くは真皮や皮下組織という深い部分にあるため、光治療や外用薬で治療することはできません。大きさや深さ、どの部分にあるかなどにより、きれいに治療するための方法が異なります。CO2レーザー（自費診療）での治療、または手術（保険診療）で切除する方法がありますが、患者様と相談し適した治療を行います。

CO2レーザーを使用する場合

CO2レーザーは、レーザー光が皮膚組織内の水分に吸収され熱エネルギーに変換します。その熱エネルギーが皮膚組織を蒸散・凝固壊死させることにより、ほくろやいぼや皮膚腫瘍(できもの)などの腫瘍を切除することが出来ます。大きいものや深いものは局所麻酔を行います。切除後、軟膏やテープによる処置が最低1ヶ月は必要です。母斑細胞のある深さによっては再発することもあります。

一時的に炎症性色素沈着が生じる場合がありますが、通常数ヶ月で改善します。症状によってはお薬を処方する場合があります。
まれに治療部位に、腫脹や水疱を生じる場合がありますが、必要な治療を行いますので当院の指示に従ってください。

手術で切除する場合

手術で切除する場合は局所麻酔をして切除し縫合します。術後は鎮痛剤や抗生剤の内服薬が処方され、抜糸は1週間後に行います。傷跡の赤みが目立たなくなるまで数ヶ月はかかります。