まぶたの中には上眼瞼挙筋という筋肉があり、この筋肉が収縮することでまぶたを引きあげています。まぶたを頻繁にこすったり、長期間のコンタクトレンズの使用などの原因で、上眼瞼挙筋の腱がはずれてまぶたがあげづらくなります。この状態を”腱膜性眼瞼下垂”と呼びます。 顔を正面から見て、まぶたが黒目(瞳孔)の上まであげられない状態を”眼瞼下垂症”と定義しますが、実際は眉毛をあげてまぶたを持ち上げたり、あごをあげたりして代償行為をしている方が多く、見過ごされる場合があります。
視野が狭い、額のしわが増えてきた(眉毛の位置があがってきた)、眼の奥が痛い、歯を食いしばってあごが痛い、頭痛、肩こり、あごがあがってしまうなど。
手術(保険適応)・・・はずれてしまった上眼瞼挙筋の腱を元の位置に固定します。当院の術式は一般的に”信州大学方式”と呼ばれるものです。術後の二重の幅の修正まで対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
初診料 | 850円 |
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再診料 | 380円 |
1〜1時間半程度
上眼瞼挙筋の全部、または一部の機能が生まれつき欠損している状態です。片側もしくは両側の場合があります。小児の場合は視力に関係しますので眼科と連携して経過をながら、小学校入学前に手術をすることが多いです。気づかれずに大人になっている場合もあります。
眠そうな目をしている(片側もしくは両側)、眉毛があがっている、あごがあがっている
片側の場合は、下垂側の視力が低下しないように正常側の目を眼帯などでふさぐことが必要な場合があります。
手術(保険適応)・・・眉毛をあげる力を利用してまぶたがあがるようにします。太ももの腱を少し採取してまぶたに移植します(富山西総合病院で数日の入院が必要です)。
まつ毛が内側を向いてしまい、眼球に当たってしまう状態です。手術で外側を向くように修正します。(保険適応)
下まぶたがあっかんべーをしたように外側を向いたり、下がって白目がむき出しになった状態です。顔面神経麻痺後にも見られることがあります。手術で元の位置に戻すよう修復します。(保険適応)