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不妊症について

結婚後1年以上経過しても妊娠が成立しない場合を言います。

7組の夫婦がいれば1組は不妊症であり、決してまれなケースではありません。しかし、実際には月経不順や子宮内膜症、性感染症などがある場合、治療に長期間を要することもあります。
そのようなご心配がある場合は1年を経過しなくても、お気軽にご相談ください。

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不妊症の原因は男女ほぼ半々と考えられています
「WHOによる7273カップルの不妊症の原因調査」より

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不妊症の原因


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内分泌因子(排卵因子)による不妊症
① 視床下部、下垂体の障害
視床下部からはGn-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌し、その影響で下垂体からはFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)が分泌され排卵がコントロールされています。視床下部、下垂体のどちらが障害されても月経不順になります。

② 多嚢胞性卵巣症候群
両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常(無月経、稀発月経、無排卵性周期症)を起こす症候群です。時に多毛、男性化、肥満などを伴います。

③ 高プロラクチン血症
プロラクチンは、脳下垂体からおもに分泌されるホルモンで、乳汁分泌をつかさどるホルモンです。原因としては下垂体腺種と間脳−下垂体系の機能障害とがあります。プロラクチンが高すぎると月経異常や黄体機能不全を起こします。
また、卵巣は高齢になればなるほどその機能は低下します。定期的に排卵があっても、卵巣から出る女性ホルモンの量が少なくなることがあります。
その他に甲状腺疾患や黄体化末破裂卵胞症候群などがあります。

卵管因子による不妊症
① 卵管閉塞・狭窄
卵管間質部、峡部、膨大部閉塞(卵管留水腫)があります。原因としてはクラミジア感染、淋菌感染などの性行為感染症、その他の細菌感染などによる骨盤内炎症性疾患があります。

② 卵管采周囲癒着
卵管采の周囲が癒着すると、卵管采の動きが悪くなって卵をうまく捕獲することができなくなります。

子宮因子による不妊症
子宮奇形、子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどによる子宮内腔異常があります。

免疫異常による不妊症
抗精子抗体
男性が何らかの原因で自分の精子に対する抗体を持つ場合と、女性が精子に対する抗体を持つ場合があります。いずれも抗体によって精子が動かなくなったり受精能力がなくなったりします。

子宮内膜症による不妊症
子宮内膜症とは子宮内膜が正規の子宮内腔にはなく、骨盤の腹膜や卵巣などのなかで生着し増殖する病気です。骨盤内の癒着や炎症などにより妊娠しにくくなります。

男性因子による不妊症
精液量が少ない、精子数が少ないまたは精子がいない、精子の動きが悪い、形の悪い精子が多い、精液中の白血球が多い場合があります。

原因不明不妊
不妊原因を検索するための諸検査によって不妊原因を推定できない不妊症で、全不妊患者の7〜26%といわれています。

不妊症の検査

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基礎体温グラフプリントアウト

ホルモン検査(採血)
① 月経周期3〜5日目
卵巣および下垂体機能の検査です。
必要に応じてホルモン負荷テストを行うこともあります。

② 高温相5〜7日目
黄体ホルモン・卵胞ホルモンを検査し、黄体機能の評価をします。

子宮卵管造影
子宮内腔の形態、卵管の通過性、腹腔内の癒着の有無をレントゲン検査で調べます。痛みを伴うこともありますので、時間に余裕を持って検査を受けてください。

経膣超音波検査
卵胞や子宮内膜の発育状況を調べます。

子宮頚管粘液検査
排卵期に子宮頚部より分泌される粘液の性状を調べます。

ヒューナーテスト(性交後試験)
排卵期の頸管粘液に侵入した精子の数・運動性を調べます。

【月経周期に関係なく出来る検査】
子宮がん検診
(子宮頚部細胞診および必要に応じ内膜細胞診)
詳しくはこちら

クラミジア検査(血液検査または子宮頚管粘液検査)、子宮頚管粘液細菌培養
子宮や膣、卵管に細菌やクラミジア等の感染がある場合は炎症を生じ、不妊原因となることがあります。無症状であっても治療の対象となります。

一般精液検査
精子濃度、運動率等を調べます。精液の性状は変動するので、数回の検査が必要になることがあります。

抗精子抗体(自費)
不妊女性の中には精子に対する抗体があり、せっかく侵入してきた精子が子宮内あるいは卵管内で動きを止めたり、また卵子が待つ卵管まで精子がうまく到達したとしても、卵子に結合して授精する場面で障害されている場合があります。
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抗ミュラー管ホルモン(AMH)採血(自費)
卵巣予備機能の指標としてその有用性が注目されています。
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不妊症の治療

内分泌因子(排卵因子)による不妊症の場合
シクロフェニルあるいはクエン酸クロミフェン、hMGやrFSHを用います。

卵管因子による不妊症の場合
子宮卵管造影や腹腔鏡検査にて両側の卵管が閉塞していることが確認された場合は体外受精−胚移植の適応となります。

子宮因子による不妊症の場合
・子宮筋腫の場合、筋腫の位置や大きさによって、不妊症に関連があるかどうかなどを検討し、治療方針を決定します。
・子宮内膜ポリープの場合は、子宮鏡下にポリープ摘出術を行います。

子宮内膜症による不妊症
不妊症の方の約半分に子宮内膜症が存在し、レーザーで病巣を焼灼することにより、治療後の妊娠率は向上する場合があります。
年齢によっては、すぐにART(生殖補助技術)が必要な場合があります。

人工授精(IUI、AIHと呼ばれます)
精子を細いチューブを使って子宮腔内に入れることを人工授精といいます。精液中には雑菌が存在することもあり、そのまま子宮腔内に入れると卵管閉塞の原因になることもあるので、洗浄した精液を用いた人工授精を行っています。
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ART(生殖補助技術)

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● 体外受精(IVF)
・文字通り、体外で卵細胞と精子を受精させてから、受精卵を子宮内へもどす治療法です。卵管が閉塞している方やその他の原因であっても人工授精などの治療法でも妊娠しない方などが対象となります。
・卵細胞を採取するために、前周期から点鼻薬による準備をしていただきます。その後、月経が来た後、卵巣刺激の注射を連日行い、適切な卵胞ができた時期に採卵を行います。
・採卵の同日にパートナーには採精をしていただき、精液は処理をして状態の良い精子のみを集めます。
・卵細胞と精子を同じ培養液のなかに入れ受精させます。

● 顕微授精(ICSI)
・顕微鏡下にて、卵細胞の細胞質内に精子を注入して授精します。ICSIという方法です。
・高度の乏精子症や精子無力症などが対象となります。

● 胚移植(ET)
・2~3日培養したのち、子宮内へ胚を戻す新鮮胚移植か、もしくはいったん胚をすべて凍結して(全胚凍結)、ホルモン補充周期に胚移植を行う凍結融解胚移植を行います。
・胚移植後2週間後に妊娠判定を行います。

● 胚凍結
・体外受精でたくさん受精卵が得られても、子宮に戻すことができるのは、多胎を防止するため原則1個です。(ただし、35歳以上の方や2回以上続けて妊娠できなかった方については2個移植することも可能です)当科では、良質な受精卵が2個以上得られた場合、余剰胚はいったん凍結し、ホルモン補充周期に胚移植を行います。
・着床しやすい環境がつくられやすいこと、身体的負担が少なくなることなどの利点があります。
・胚凍結の方法は、ガラス化法(Vitrification;ヴィトリフィケーション)という方法を行っています。

● 胚盤胞移植
・良好な形態の受精卵が得られるにも関わらず、反復して体外受精胚移植が不成功に終わった場合、胚盤胞移植を試みています。胚盤胞移植とは通常の胚移植の場合よりもさらに2〜3日培養を追加し胚盤胞の段階で子宮内に移植します。
・胚移植時期と子宮内膜の着床条件が自然妊娠と同様になること、胚盤胞まで発育した良好胚のみを移植することで着床率が高くなるなどの利点があります。

不妊治療費助成事業の助成金について

・ 当院は富山県・石川県・岐阜県の特定不妊治療費助成事業の指定医療機関です。
・ 各自治体によって助成金の条件や申請方法が異なる場合がありますので、患者様ご自身で各機関にお問い合わせのうえ書類のご用意をして申し出てください。

平成28年度から特定不妊治療費助成事業の新制度が開始されます
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代替医療・メンタルケア
不妊治療中は妊娠を期待しすぎることや、先の見えない不安などからストレスがたまり、そのために排卵がなくなることさえあります。また、悩みを一人で抱え込みかえって体調が悪くなることもあります。当科ではメンタルケアとしてカウンセリングやリフレッシュヨガを取り入れ、患者様のストレスを少しでも軽減できるよう努めていきたいと考えています。

チャイルドプランクラス(ベーシッククラス、ARTクラス)
不妊に関する検査や治療について、より正しく理解するためのクラスです。ベーシッククラス(妊娠力)は不妊治療などについて、ARTクラスは体外受精・胚移植・顕微授精についての内容となっています。ご自分が受けていらっしゃる検査や治療の内容を知っていただくことで、少しでも不安が軽減できればと考えています。また、同じ悩みを抱える患者様同士の交流の場になればと考えています。
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リフレッシュ・ヨガクラス
クリニックの患者様対象のヨガクラスです。
ご自分の体と心のために、60分間ゆっくり体を動かしリフレッシュしましょう。
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カウンセリング
女性の立場にたった女性によるカウンセリングです。あなたが悩みの原因に気づき新しい一歩を踏み出せるよう応援します。
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